肝細胞が病気によって傷つき、硬く変質した状態です。肝臓の機能も著しく低下します。
原因
殆どの場合、慢性の肝炎から移行したものです。肝細胞に長期間に渡って炎症が起こり、幹細胞が破壊された結果、線維組織が増殖して硬く変質します。肝機能も低下していきます。
慢性肝炎以外には、フィラリア症の末期にも見られます。
症状
急激な変化というよりは、なんとなく元気がない状態が続いて、やがてやせ細っていきます。
末期には、食欲不振や腹痛、黄疸も見られます。また、腹水が溜まっておなかが膨れたりもします。
治療
病状の改善はできず、症状を緩和するための処置が中心になります。
また、食餌による栄養管理が重要になります。獣医師に相談して、栄養価の高いドッグフードを食べさせるようにします。
肝硬変の根本治療はいまのところできません。予防のためには、肝炎で見られる症状のサインを早期に見つけ、進行を食い止めることが重要です。