ミミヒゼンダニというダニが原因で起こるかいせん症です。かゆみが強いため、耳を激しくかいたり、頭を振るしぐさをするようになります。
原因
ミミヒゼンダニにすでに感染している犬に接触することで感染します。
ミミヒゼンダニは耳道内の皮膚に寄生して、耳垢や分泌物を餌にして生きています。
ミミヒゼンダニの特徴は、
体長が0,5ミリ程度で、白っぽい色をしています。
症状
かゆみが強いために、犬は、耳や耳の後ろを激しくひっかきます。頭を振ったり、壁などに耳をこすりつけたりすることもあります。
耳には、外耳道に黒褐色の耳垢がたまっています。この耳垢を綿棒で取り、黒い紙の上に乗せてみると、白っぽいダニの姿を確認することができます。
治療と予防
治療として、まず耳垢をきれいに取り去り、殺虫剤を使ってミミヒゼンダニを駆除します。このとき、殺虫剤では卵までは駆除できません。
ダニは卵から孵化するまでに3週間程度かかります。したがて、時間をおいて、卵が孵化するタイミングでもう一度殺虫剤を使います。
1週間に2~3回殺虫剤を使い、ダニを根絶するまで根気よく駆除する必要があります。
予防には、耳垢をためないように清潔を保つことが大切です。定期的な耳のチェックを習慣にしましょう。