皮膚がん(ひふがん)

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犬のがんの中でも比較的多いのが皮膚がんです。皮膚が盛りあがって大小のしこりができます。しこりは手で触れることで確認できます。日頃から、皮膚の状態にも気を配ってよく観察しておくことで、早期に発見することが可能になります。

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原因

がんは細胞の異常増殖によって起こります。異常に増殖した細胞が正常な細胞を蝕み、進行すると全身に転移します。

細胞の増殖には「がん遺伝子」が関係しています。本来、異常に増殖する細胞があっても、それを抑制する「がん抑制遺伝子」が機能していれば、がんの発生を抑えることができます。しかし、何らかの理由で、がん抑制遺伝子が機能せず、がん遺伝子が優勢になると、がん細胞が増殖します。

がん抑制遺伝子は、歳を取るにしたがって衰えていくことがわかっています。そのため、高齢になるほど、がんの発生率は高まっています。一般的に、犬のがんの発生年齢は、5~6歳ころからはじまります。

 

症状

しこりが代表的な症状ですが、そのすべてががん(悪性腫瘍)というわけではなく、腺腫、脂肪腫、上皮腫などの良性の腫瘍の場合もあります。しかし、素人にはその違いの判断はできませんので、しこりをみつけたら、なるべく早く獣医師の診察をうけましょう。

皮膚がんの主な種類と症状は次の通りです。

  • 皮脂腺腫

皮脂が分泌される皮脂腺にできるがんです。患部には数センチの脱毛が起こります。

  • 扁平上皮がん

   皮膚や粘膜を作る細胞ががん化するものです。耳や鼻の先端、爪の根元に多く発症します。高齢の犬や、白い毛の犬 に多くみられます。

  • 黒色腫

   黒い毛の犬に多く見られるがんで、黒い腫瘍ができます。

  • 肥満細胞腫

   免疫反応に関係する肥満細胞ががん化するものです。しこり以外に、胃潰瘍起きたり、循環不全などのショック症状が起きることがあります。とくに下半身に現れたものの悪性度が高い傾向にあります。

  • 腺がん

   肛門周辺、耳の内側、鼻腔、直腸などに起こります。しこりが急激に大きくなります。直径が1~2cm以上になると、腫瘍の表面が崩れてくることがあります。

  • 肛門周囲腺腫

   肛門の周囲にぶつぶつができて、それが次第に大きくなります。腫瘍が大きくなると便が出にくくなります。また、おしりを気にしてしきりと舐めたり、おしりを地面にこすりつける動作をしたりします。

 

治療

基本は、病巣部を取り除く手術です。

腫瘍が1cmくらいの初期のものであれば、まわりの皮膚も含めて広めに切除することで、ほぼ完治します。

しかし、腫瘍が大きく広がってたり転移している場合は手術ができないため、放射線や抗がん剤を使っての治療になります。

がんを治すには、早期発見・早期治療が基本です。ふだんから愛犬の肌の状態に注意をはらい、異変を見つけたらすぐに動物病院で受診しましょう。

 

がんを起こす主な要因

遺伝

犬種や個体によっての差はありますが、がん遺伝子が受け継がれることで発症する確率は高くなります。

老化

老化によって、がん抑制遺伝子の働きが弱くなったり、それまでの生活習慣や生活環境から受けた要因が積み重なって発症しやすくなります。

ホルモン

乳がんや肛門周辺のがんでは、性ホルモンが関係していると考えられています。

化学物質

煙草の煙や、大気中に含まれる化学物質が、発がんを促す要因として考えられます。

紫外線・放射線

とくに皮膚がんでは、紫外線や放射線が深く関係していると考えられています。

ウィルス

白血病やあくせリンパ腫の原因のひつとつとなることが解っています。

 

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