原因
犬ジステンバーは、犬ジステンバーウィルスへの感染を原因とする伝染病です。犬ジステンバーに感染した犬の便や尿、あるいはクシャミによる拡散により周囲を汚染し、空気・経口感染します。
潜伏期間はおよそ1週間。
犬ジステンバーは、犬だけでなく。猫、イタチ、フェレットなど、ほとんどの食肉目に感染します。ニホンオオカミ絶滅の原因となった病気とも言われています。
症状
ウイルスに呼吸器がおかされると、40度以上の高熱や目ヤニ、鼻水、咳がひどくなります。体力のない老犬や幼犬が感染すると、最悪の場合、呼吸困難を引き起こし死に至ることもあります。
また、消化器官に感染の兆候が見られると、粘液便、血便が出て、それが長引くとやはり体力のない老犬、幼犬では死に至ることもあります。
さらに、口から泡を吹いて意識を失うような痙攣、ひきつけなどのてんかんのような発作を起こし脳炎、脊髄炎などを起こすこともあります。
予防
子犬では生後2ヶ月でワクチン接種、それ以降は1年に1回の追加ワクチン接種で予防できます。ワクチンの接種を受けないでいると、やがて免疫がなくなり感染の危険に晒されることになります。必ず1年に1回のワクチン接種を行いましょう。