急性肝炎から慢性肝炎に移行することも多く、肝臓に慢性的な炎症が続く病気です。
原因
急性肝炎と同じく、化学物質、薬物、寄生虫などが原因で起こります。
ベドリントン・テリアに特異的に起きる銅蓄積症(肝臓に銅が蓄積することで起きる病気)が、慢性感を引き起こすこともあります。これは進行すると肝硬変に発展する可能性があります。
症状
慢性肝炎では、急性肝炎ほどはっきりとした症状は見られません。
慢性肝炎には特徴的なはっきりとした症状はなく、食欲不振で元気がなかったり、軽い下痢や嘔吐などの症状が見られる程度です。
横断も出ますが、比較的軽い症状のため、飼い主にもなかなか気づかないことがあります。なんとなく元気がないといった程度で、病院の血液検査によって偶然発見されることも多いようです。
しかし、症状が軽いからといって、肝炎そのものが軽いわけではなく、病気はゆっくりと進行します。
治療
急性肝炎と同様、治療には糖質、タンパク質、ビタミン剤などの肝庇護剤を用います。肝硬変に進行しないよう、1~2ヶ月に1度は検査を受けて病状を調べます。
家庭では、高タンパクでビタミンの豊富な食餌を与えるよう心がけ、激しい運動はさせないように気をつける必要があります。