「マウンティング」とは
相手の背中に乗ったり、つかんで腰を振る行動のことです。
一般的に発情したときの行動と思われがちですが、それだけとは限りません。
オスはそもそもメスが発情していない限りマウンティングを行いませんし、マウンティングは、オス同士で行ったり、メスがオスに行うこともあります。
犬にとって、相手の体に乗って上に立つことは「自分のほうが上の立場だ」ということを示し、マウンティングでは特に強くそのことを示すものです。
時々、飼い主の足に自分の足をかけてマウンティングしている犬を見ることがあります。
「自分の立場の方が上だぞ」という気持ちを示そうとしているので、そのまま見過ごさず、きちんと叱り、飼い主のほうが上だということをはっきりと理解させることが大事です。
同じように誤解しがちなのが、座っている飼い主の膝に足や頭を乗せる、座る、背中を押すなどといった行動です。
単純に甘えているのではなく、相手を見下して「自分のほうが上」ということを示そうとする行為で、そのまま放っておくと「自分が上ということが認められた」と勘違いさせてしまうことになります。
いったん自分が上と勘違いさせてしまうと、犬はやがて必ず問題行動を引き起こします。すぐに叱って乗せている足や頭などを下ろすことです。
特に食事をしているときにわけてほしくて膝に足をかけてくる犬には、毅然とした態度で対処する必要があります。
家族の一員であっても、序列をはっきりさせておくことが犬の幸せでもあるのです。