私たち人間は一年を通して、その季節にあった暮らしをしています。着るもにしても住まいにしても、寒い季節から暑い季節まで、快適な暮らしができるように工夫をしています。ワンちゃんの暮らしにも、このような季節ごとの工夫が必要です。
人間の暮らしと同じように、季節ごとの環境を整えてあげるのは、犬とともに快適な暮らしを送るうえでの飼い主の重要な役割です。
春に気をつけること
《 ケア 》
換毛機となるこの時期、ブラッシングは丁寧に時間をかけて行いましょう。また、この時期は寒暖の差が激しいので、子犬や老犬、慢性の病気にかかっている犬などには、室内の温度管理や、寒さを凌ぐハウスの工夫などにも気を配りましょう。
《 予防 》
・狂犬病予防接種
・フィラリア予防薬は獣医師の検査を(4月~11月頃)
《 食事 》
カロリーは控えめにして、運動は十分にさせましょう。
《 病気 》
寒暖の差が激しい季節。カゼに注意しましょう。
夏に気をつけること
《 ケア 》
・散歩は朝夕の涼しい時間帯に。
・屋外犬のハウスは日陰の風通しの良い場所に。
・室内のエアコンの風量と温度に気をつけて。
《 予防 》
・ノミやダニの寄生虫を予防
・ハウスも室内も徹底して駆除
《 食事 》
・食品は痛みやすい時期。食べ残しはすぐに下げる。食器も常に清潔に。
・食欲も落ちる時期なので、食事は涼しい時間に。
《 病気 》
・皮膚病にかかりやすい時期、ブラッシングなど、手入れはこまめに丁寧に。
・日射病、熱中症に注意
秋に気をつけること
《 ケア 》
夏場に日差しで傷んだ被毛の手入れ
《 予防 》
・秋口まで生き残るノミやダニの駆除
・晴れた日にはハウスの虫干しを
《 食事 》
・食欲が旺盛になる体力の回復期。食事の与え過ぎに注意。
《 病気 》
春と同様に寒暖の差が激しい季節。カゼに注意しましょう。
冬に気をつけること
《 ケア 》
・屋外犬は、寒さの強い日には家に入れて病気の予防を。
・暖房器具の取り扱いに注意。(火の元、酸欠)
・寒くても散歩はサボらずに。
《 予防 》
散歩から帰ったらブラッシングを。からだを暖かく保ちます。
《 食事 》
タンパク質、脂肪の多い食事を心がけます。
《 病気 》
気管支炎、肺炎、喉の病気に気をつけて。(特に子犬、老犬)