回虫症(かいちゅうしょう)

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ほとんどの犬に回虫は寄生しています。しかし、放置していると回虫の数が増えて、さまざまな障害が起きてきます。

 

原因

犬の体内に寄生する回虫には「イヌ回虫」と「イヌ小回虫」の2種類がいます。どちらも犬の糞便中にある卵を口にしてしまうことで感染します。

体内に侵入した卵は犬の小腸で孵化して子虫に成長します。

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「イヌ回虫」と「イヌ小回虫」ではそれぞれ別の方法で犬の体内に寄生します。

  • イヌ回虫

犬回虫の子虫が犬の体内で成長するには「気管型移行」と「全身型移行」の2つのタイプがあります。

「気管型移行」

心臓、肺、期間を循環するタイプです。子虫が腸壁から侵入し、リンパ管や血管に入り込み、肝臓―心臓―肺―気管支へと移行します。喉に至ってから胃を通り、再び小腸へと戻りますが、この間に成虫になります。

生後2~3ヶ月の子犬が感染した場合は、たいてい「気管移行型」になります。

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「全身型移行」

全身を循環するタイプ。子虫はリンパ管や血管に入り込んで心臓まで進みます。その後、全身をめぐる血流にのってあらゆる臓器に侵入します。全身型移行では、子虫が成虫になることはありません。

「全身型移行」は生後6ヶ月以降の成犬が感染した場合に多く見られます。

  • イヌ小回虫

腸内で孵化した子虫は一時的に腸壁に侵入しますが、再び腸内に戻って成虫になります。イヌ海中のように体内を移行することはありません。

イヌ小回虫は胎盤感染することはないので子犬が感染しているケースはほとんどなく、多くの場合、若い犬や成犬に寄生します。

 

症状

  • 犬回虫

子犬に犬回虫が多く寄生すると、食欲不振になったり、便に異常が現れます。また、回虫が栄養を奪ってしまうため貧血になります。まれに、絡み合った回虫がかたまりになり、小腸に詰まって腸閉塞になったり、回虫の出す毒素によって痙攣やてんかん様の発作を起こすこともあります。

犬回虫が寄生していても、回虫の数が少なければ目立った症状は現れませんが、大量の子虫が体内を移行する時に、咳き込んだり呼吸器障害を起こすことがあります。

また、妊娠中のメスが感染している場合、胎盤から胎子に感染することがあり、生まれた子犬が死亡することもあります。

  • イヌ小回虫

イヌ小回虫の場合、生後4ヶ月以降の若い犬や成犬に症状があらわれます。しかし、目立った症状は少なく、食欲にムラがあったり、たまに吐いたり下痢をするといった程度にとどまることがほとんどです。

 

予防

便の処理を徹底し、犬小屋などの衛生管理にも注意をはらいます。回虫の卵は高温・乾燥に弱いので、寝床やハウスなどは日当たりと風通しを良くしておきます。

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毛づやが悪くなってきたり痩せてきたら感染を疑って獣医師の診察を受けましょう。適した駆虫薬を処方してもらい、体内の寄生虫を根絶するまで続けましょう。

 

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