外耳の奥の中耳に炎症が起こる病気です。
原因
原因の多くは外耳の炎症が、そのまま中耳にまで及ぶものです。ほかにも、外傷で鼓膜に穴が開いたり、アレルギーによって中耳炎になる場合もあります。なかには、鼻や喉の感染症で、炎症が耳管を通じて中耳にまで及ぶこともあります。
症状
耳の根元を中心に強い痛みが生じます。そのため、元気がなくなり、耳や頭に触れられることを嫌がるようになります。頭を傾けるような仕草をすることもあります。また、発熱したり、咽頭や扁桃がはれることもあります。
症状が悪化すると、中耳の鼓室という場所に膿がたまり、あふれた膿が鼓膜を突き破ってしまうこともあります。鼓膜に穴が開くと難聴になってしまいます。呼びかけにも答えない時には要注意です。
治療と予防
細菌感染の場合には抗生物質を投与して治療します。
外耳炎が原因の場合は、外耳炎の治療によって内耳の炎症も治まってきます。
薬液による洗浄も効果がありますが、鼓膜に穴があいているケースでは洗浄はできません。
外耳炎を早期に発見し、治療することと、定期的な耳の掃除が一番の予防策です。また、シャンプーをした際には、耳に水が入らないように注意が必要です。