「別れのあいさつ」が犬にあたえるストレス -初めての犬-

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「行ってくるね」

「いい子で待っててね」

 20141109家族を待つ犬

犬を残して外出するとき、多くの飼い主さんがこんなふうに“別れのあいさつ”をします。

これが対人間であれば当たり前の“常識”です。

行き先も告げずに黙って出て行くなんて、喧嘩中のカップルや親子みたいですよね。

 

しかし、人間にしてみれば当たり前の、この“常識的な行動”が、犬にとっては本当に辛い状況を作り出してしまいます。

別れのあいさつをすることは、犬に対して

「これからお前を独りぼっちにするぞ、寂しくなるんだぞ」と宣告していることになるのです。

 

もともと群れとともに行動するのが犬の習性ですから、ひとりぼっちは苦手だし大嫌いです。

置き去りにされたと感じれば、大きな不安を感じ、それによって強いストレスがかかります。

これを“分離不安”と呼びます。

飼い主が出かけるたびに“別れのあいさつ”をすることは、愛犬を分離不安の強い犬に育てていくことになるのです。

 

取り残されたと感じた犬は、分離不安からくるストレスによって、さまざまな行動に出ます。

家具をかじる、テーブルの上のものを落とす、カーペットを引きむしる、などの破壊行動、

失禁、脱糞、ムダ吠え、グルーミング行動など、後い主が迷惑を被る行動ばかりです。

ちなみにグルーミング行動とは、毛づくろいなどで体を舐める行動ですが、これを執拗に行い、しまいには毛が抜け皮膚があらわになるほど行うこともあります。

 

犬は人間が思う以上に順応性が高く賢い動物です。

外出するときには声をかけたりせずに、さりげなく出ていくのが、犬に対しいて愛情ある行動です。

「ああ、いま出かけたんだな」といった程度に受け止めることができれば、分離不安を抱くこともなく、それによるストレスからの問題行動を起こすこともありません。

 

犬に対する愛情は、あくまでも犬の習性を知り、犬の立場に立ったものでなければ、結果として犬を苦しめることになってしまうのです。

犬を擬人化し、人に対する常識を当てはめようとする行為は、最もしてはいけないことだということを理解しておきましょう。

 

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