しつけと訓練は、一つの流れの中で行うもので、決して別々の物ではありません。前者は人間と暮らしていくうえで自発的にできなければならない最低限のマナーを身につけさせるためのもの。後者はこのしつけを土台として、さらに社会性を身につけさせるための教育です。
訓練することで飼い主と犬の間にはより深いコミュニケーションが図れるようになり、犬は人間の役に立ち、犬としての役割を自覚するようになります。
マナーで大切なことは、やって「いいこと」と「いけないこと」。この二つの違いをはっきりと教えることです。
トイレのしつけ・食事のしつけからスタートして、人間との共同生活の中でのさまざまなタブーを教えていきます。
その際の声符ははっきりとした聞き取りやすい語調で
・叱るときは厳しい語調と厳しい顔つきで「イケナイ!」
・うまくできたら優しい語調と優しい顔つきで「ヨシヨシ」
「イケナイ!」
悪いことは何としても止めさせなければなりません。それをわかるまで何度でも繰り返します。そhして人の言うことを理解し、上手にできた時には、
「ヨシヨシ」
と、ほめてあげましょう。特にほめるときには叱るときの何倍もの時間をかてあげます。頭をなで、スキンシップを取りながら、ちょっと大袈裟なくらいにほめてあげることが大切です。
犬が家に来て、新しい環境に馴染んだらすぐにしつけが始まります。どんな場面でも、
「イケナイ!」「ヨシヨシ」
を教えていくことがしつけの基本です。特に室内で犬を飼う場合、これを徹底して教え込んでください。